富山・福井へのクルマ旅 その3

新しい街を訪れた時は、早朝に2時間余り歩き回ることにしています。
それだけ歩けば、街の雰囲気が大体つかめるからです。
富山でも朝6時から散歩しました。
富山城跡から富山駅方面、あとはシントイストらしく護国神社日枝神社にお参りしました。
護国神社日枝神社も、そんなに大きくはなかったのですが(中ぐらい)、いい雰囲気の神社でした。

護国神社では、ニューギニア戦線で多くの富山出身の兵士が戦ったことを知りました。
また日枝神社では大己貴神(オオナムチ)という出雲系の神と、天照大神(アマテラス)や豊受大神(トヨウケ)といった大和系の神々が一緒に祀られていることを知り、ちょっと驚きました(あまりそういうケースはないように思います)。

お寺もいくつかあったのですが、多分どのお寺も浄土真宗だと思います。
「富山の薬売り」の言葉があるように、富山は製薬業が昔から盛んです。
また最近はIT系の企業も頑張っているようで、県の主要な産業になっているようです。
確かYKK富山県の企業ですよね。

富山で1泊したあと、福井へと向かいました。
富山市の人口は42万人(富山県は110万人)。
それに対し福井市は26万人(福井県は80万人)。
富山から福井に入ると、さすがに人口が4割減るので、寂(さび)れているといった感じがしました。
けっして悪口を言うつもりはないのですが、福井の街を歩いていても全然ワクワクしないのです。
立派なのは役所の建物だけで、街を歩いても閉まった店や魅力のないお店が目につきました。

一方、福井県は「社長輩出率」が日本一だったり、教育レベルが日本のトップレベルだったりして、「外見よりも中身で勝負!」といったところでしょうか。
ただ勉強が出来て東京や関西の一流大学へ行っても、そのまま就職し、福井には帰ってこないような気もします(そして就職先で社長になるかも)。
そうするといくら優秀な人材が生み出されても、地域が縮小(衰退)するばかりです。
このへんが構造的な問題なのかもしれません。