出雲へ行った折は、いつもビジネスホテルに泊まっていました。
早朝に起き、クルマで20分ほどかけて出雲大社に参拝に行っていました。
ところが今回、歩いて行ける場所に新しいホテルが出来たことを知り、試みに宿泊してみました。
結論から言うと、かなり満足でありました。
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そのホテルはお風呂が充実していて、部屋にもヒノキ風呂があり、また大浴場や小浴場もいくつもあり、そのうちいくつかのお風呂には温泉も引かれているようです。
料理もおいしく、半個室なので一人で食事していても違和感がありません。
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インターネットも部屋でサクサクつながり、ストレスがありませんでした。
以前(出雲大社に比較的近い)皆生温泉に泊まったことがあったのですが、立派なホテルなのに部屋からインターネットができませんでした(2軒別々のホテルに泊まったのですが、2軒ともそうでした)。
決して悪口ではなく「これらのホテルの経営者の人たちは一体どういう感覚の持ち主なのだろう?」と、不思議な気がしたことを覚えています。
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今回宿泊したホテルの部屋は1人用だったのですが、残念ながらまともな机がなく、パソコンに向かうのにちょっと苦労しました。
私のように「観光」ではなく「信仰」で来ている人間は、やはり旅先でも仕事がしたいのです。
私が知っている高額所得者の人たちも、その多くが旅先でもメールやインターネットを使って仕事をしています。
そういった「仕事道楽」の富裕層の好みを、施設やサービスに反映していく方向で行った方が、客層も良くなり、粗利も大きくなるように思うのです。
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今回宿泊したホテルの経営主体は、もともと学生寮などを営む不動産管理業からスタートしています。
規模は全然違うのですが、同じ不動産業ということで、親近感を持って(かつ興味津々で)観察していました。
ちなみに私が伊勢参拝で定宿にしているホテルは、もともとは飲食業です。
異業種からホテル業界にどんどん参入しているわけです。
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今はインバウンドのフォローの風が吹いているホテル業界ですが、このまま業界自体が拡大安定するかもしれないし、あるいはいつか過当競争の時期を迎えるかもしれません。
良いホテルのオーナーになることは一種のステータスでもあるのですが、ホテルは投下資本も大きく、しかも高度な労働集約型産業でもあります。
経営的には最も難しい業種の一つではないかと思います。