出雲への神たび その2

2日目は本番の出雲大社参拝です。

梅雨の時期なので覚悟はしていたのですが、本格的な大雨。

台風のド真ん中で伊勢神宮を参拝した経験が2回あるのですが、風はないものの、今回はちょうどそんな感じでした。

大雨なので、さすがに写真は撮れませんでした。

そんな中を黒の礼服を着て3か所の神社をクルマで巡りました。

早朝の雨の出雲大社というのも、これまた相当に雰囲気がよく、すべてが浄化される思いがしました。

出雲大社の最初の鳥居を入って、すぐに右手に瀬織津姫(せおりつひめ)を始めとする祓戸大神(はらえどのおおかみ)が祭られています。

瀬織津姫古事記にも日本書紀にも出て来ないお名前なのですが、瀬織津姫に関する本はたくさん出版されており、私も何冊か読んだので、とても興味があります。

もう少し歩くと左手に野見宿禰(のみのすくね)のお社があります。

今の大相撲は、この野見宿禰から始まったと言ってもよく、いわば相撲の初代チャンピオンでもあります。

野見宿禰は現存した人物なのですが、なぜここに祀られているかと言うと、天穂日命アメノホヒのミコト)の直系の13代目だから。

アメノホヒとは天照大神のご次男で、出雲大社の初代宮司でもあります(そしてその子孫が代々宮司を務めており、今の宮司は84代目に当たります)。

10月は神無月と言いますが、その月は日本の神々が出雲に集まるので、出雲では「神有月」と呼ぶそうです。

で、出雲大社の中には、それらの神々が宿泊されるお社もあるのです。

そのお社はずらっと横に長く「十九社」と呼ばれ、従ってご祭神は「八百萬神(やおろずのかみ)」なのであります。