コペンハーゲンへの旅 その6

今回も基本は友人との「現地集合・現地解散」の旅でした。
今回の会食は1回だけでなく2回予定されていて、それぞれ現地で住んでいる日本人をお誘いしての会食でした。
会食のゲストは、1人はガイドさんで、もう1人はコペンハーゲン大学で心理学を研究している日本人女性でした。

どこからこういう人を呼べたのかを、段取りしてくれた友人に聞くと、インターネットで世界各地に住む日本人のサイトがあり、そのサイトで予約したとのこと。
もしそんなサイトがなかったら一緒に食事などゼッタイにしていないはずで、今の世の中は見えないところで昔とは様変わりしていることを痛感しました。

コペンハーゲンに来て得られた「デンマーク人像」は、まずはデンマークが大好きだということ。
また税金が高く高負担だけれど、年を取ってからも国が面倒を見てくれるので、将来のことは何も心配していないということです。
将来のことを心配していないので、みんな貯金をせず、入ってきた収入は全部使ってしまうとのこと。
経済学的に言えば、それだけGDPに寄与していることになります。
私のように将来年金があまりもらえそうにない人間は、やはり老後が心配で、手元のお金を全部使ってしまう気にはなれません。

コペンハーゲンの住居費なども相当高く、話を聞いていると東京と同じか、それ以上の感じです。
日本からの留学生も、まずは住むところ探しに頭を痛めるとのこと。
極めつけは食事のまずさで、スーパーに行っても食材は限られ(しかも高い)、外食をしても美味しいものが食べられる保証はないとのことでした(おおむねマズイ)。
日本ならどこで食べても「ふつうに美味しい」ですよね。

人口が550万人強の小さな国なので、国全体が一つの家族のような感覚なのかもしれません。
海外に出ていったデンマーク人も、老後はデンマークに帰って来ることが多いようです。
高福祉で、老後も病気の時も経済的な心配がないのですが、一方、デンマーク人全体が”のんびりムード”で残業や休日出勤はしないとのこと。
ブラック企業」などという概念すらないのかもしれません。

治安もよかったのですが、難民が増えだし、徐々に悪くなってきているようです。
デンマーク人は難民に寛容だったのですが、さすがに具合が悪くなってきて、今は難民を制限しようとする政党が第一党になったとのことです。