大阪ミナミ

久々に(大阪ミナミの)心斎橋を訪れました。
コインパーキングの上にお店をつくるのが得意な、東京の会社があり、その会社が心斎橋で建てた「作品」を見に行ってきたのです。
かなりの変形地なのですが、上手に設計して建築し、コインパーキングとともに、店舗2つがテナントとして入っていました。
店舗のうち一つは路面店のコンビニで、もう一つは2階にあるステーキハウスでした。

心斎橋は東洋系の外国人が多く、大変に賑(にぎ)わっていました。
「コテコテの大阪」を見るには、ビジネス街の「キタ」ではなく、何と言っても「ミナミ」であるのは間違いがありません。
私は海外へ行った時もよく街を歩き回るのですが、これだけワクワクした雰囲気のある街は外国でも少ないように思います。
ちょっと香港の雰囲気に似ているかもしれません。

街を歩いている人たちが、日本人よりも外国人の方が多いというのも面白いですね。
ただしアジア系が圧倒的に多く、白人系の外人はほとんど見かけませんでした。
大阪の方が東京よりも雰囲気が「ゆるく」、アジア系の人たちにとっては居心地がいいのかもしれません。

インバウンドを取り込む観光に政府が力を入れ始め、目に見えて効果が出てきました。
「民泊」なども中途半端に法律で縛らずに、もっと活用できるようにしていくべきですね。
ほかの居住者に迷惑をかけないようにする法的規制は当然必要ですが、ホテルや旅館だけでなく、いろいろな宿泊形態があっていいと思うのです。

日本には一方で空き家問題があり、民泊はそういった「負の不動産」を一挙に高収益物件に変えてくれる力を持っています。
もし私がビジネスとして民泊に関(かか)わるとしたら、物件のオーナーとしての参入になると思います。
集客や運営は当社には少し難しいように感じます。

今まででもマンスリーマンションを外国人旅行者が利用するという動きはありました。
マンスリーマンションという形態が出てきたころは、今ほど「インターネット」と「クレジット決済」が普及していませんでした。
これがかつてのマンスリーマンションと民泊の、システム上の違いではないかと思います。

いずれにせよ心斎橋や道頓堀を歩いてみて、大いに刺激を受けました。
ビジネスのネタがいっぱい落ちている感じもしました。
が、あまりに「ゴチャゴチャ感」があり過ぎて、大阪のミナミで住みたいとは決して思いません。