小さな本体でやるべきこと

マンスリーマンションで成果を上げていた東京の友人が、今は徐々にマンスリーマンションの戸数を減らしていっているとのこと。
マンスリーマンションの利益率が減少しているからなのだそうです。
普通なら数を増やして、利益率の低下分を補おうとしてもおかしくないわけですが、思い切った決断に舌を巻きました。

一つの商品の寿命が短くなってきています。
またヒト・モノ・カネの自社の経営資源には自(おのずか)ら限界があり、それに気が付かず拡大路線ばかりに走っていると、市場が変化したときに適合できなくなってしまいます。
有名な居酒屋チェーンでもヒトの問題で、店舗の1割にあたる60店舗を閉鎖すると発表しました。

当社にもコインパーキングという商品があります。
コインパーキングは一種のロボットで、また当社は土地から取得していくビジネスモデルなので、コインパーキングの数を増やしても社員数を増やさなければならないということはありません。
そういう意味では「小さな本体」を目指している当社にピッタリの事業です。

しかしながらコインパーキングも、やがて需給のアンバランスや自動車自体の画期的な変化によって、商品としての寿命が来る時期が来るかもしれません。
したがって決してムリをして増やすことなく、慎重に時間をかけて自然に増えていくようにしたいと思っています。

「小さな本体」を目指していますが、だからと言ってレベルの低い仕事で妥協しようとは決して思っていません。
そのためには、まずは仕事のシンプル化。
仕事にかかる時間や手間を減らす工夫をするだけでコストダウンが図れます。
仕事の仕方を改良するのは、楽しいことでもあります。

ITの活用によって随分省力化が図れます。
事務仕事などは30年前と比べると、人が半分以下でこなせるようになっているのではないでしょうか。
しかしながら営業や接客業では、どうしても人が必要です。
だから業種や部門によって、人が余るところと足らないところとが両極端になってきており、一律にデータを見て有効求人倍率を述べることは出来なくなっているのかもしれません。