変化するものだけが、生き残る

私は実年齢よりも若く見られることが多いのですが、英語やフランス語のウェブレッスンの会話で「何年宝塚に住んでいますか?」などという質問が出ることがあります。
その時、正直に「63年間住んでいます」などと答えると、画面の向こうで先生が引いているのを感じます。

大手企業に勤める友人は60歳を過ぎた頃から急激に老け込みました。
60歳を過ぎると嘱託扱いになり、65歳で完全に職場を離れることになります。
もうあと1〜2年で退職となるわけですが、今でも老けているのに、この先どうなるのかとちょっと心配です。

その点私は小なりとはいえ、自分の城を持っているので、自分が辞めると言うまでいつまでも働き続けることができます。
逆に会社が小さいからこそ「老害」にもならず、まわりに気を使うこともありません。
95歳までバリバリの現役で頑張るつもりなので、まだ30年も仕事を楽しむことができるのです。
こんな有難くて幸せなことってあるでしょうか。

とはいえ、常に将来の世の中を見通しておかなければ、会社の存在価値がなくなってしまいます。
会社の使命がなくなった時点で「ご苦労様でした」と(宇宙から)退場を求められます。
そういうことがないように、会社を常に世の中の役に立つポジションにおいておかなければならないわけです。

企業経営的には「3年後」の世の中の状況を見通したいものです。
今は変化が激しいので、5年以上先の予測は極めて難しく、「3か年計画」くらいの計画書作成が一番いいのではないかと思います。
面白いことに、本を徹底的に読んでいると、何となく先のことが分かってくるのです。
まさに「読んだ者勝ち」なのであります。

「強いものが生き残るのではなく、うまく変化できるものが生き残る」というのは進化論の要諦です。
上手く変化するためには財務的にしっかりとした基盤を持ち、小さな会社で、トップがワンマンでサッと決断できる会社でなければ難しいのではないかと思うのです。
船井幸雄さんがよく、業績のいい会社のトップには3つの共通点があり、それは「素直、勉強好き、プラス思考」と仰っていましたが、ある意味、それらはサッと変化するために必要な条件であることに、今ブログを書いていて気づきました。