生活の中の「選択と集中」

人との付き合いを絞っていこうと思っているのですが、完全に関係を断ってしまうと、情報断絶の「井の中の蛙」になってしまいます。
そこで「仕事ができて性格もいい」人たちを選んで、4人ぐらいで食事をするパターンを推し進めていくことにしました。

毎回違う人たちと会食するのではなく、同じ人たちと年に何回かお会いしてもいいわけです。
あるいはそういったグループを何組か持って、それを自分の交友の軸にしていくのも悪くはないと思います。

今は仕事にせよ、読書にせよ、語学にせよ、もう一段上に行くための大事な期間だと認識しています。
ここで手を抜いてしまうと、もう一生レベルアップすることはないのではないかと感じるのです。
一生の間には何回かそういった、大事な節目の時期があるに違いありません。

頑張っている人たちはみんなそうだと思うのですが、やはり時間が足らないのです。
一挙手一投足を素早く的確にできるように意識しています。
もし倍の速さで出来るようになるなら、倍の仕事ができるわけです。
例えば軍隊が倍の速さで様々な動きができるようになったとしたら、倍の兵力になったのと同じことです。

着替えや片づけや掃除は、仕事や勉強のための準備でもあるのですが、これらの手を抜くわけにはいかないのです。
これらの手を抜くと、途端に生活の質が低下してしまいます。
しかし工夫することによって時間を短くすることは可能だと思うのです。

神官たちによる、神道の祈りの手順を見ていると、実に手際よくスムーズに進められています。
儀式に必要な品々を、神様の前に次々に並べていくのですが、一度や二度練習したからと言って、とてもあのような素早い動きにはならないと思います。

何度も何度も繰り返し練習してこそ、初めて「決められた動き」を体に浸み込ますことができ、無意識で勝手に体が動く状態にまで持っていけるのに違いありません。
頭で手順を考えている段階に留(とど)まっていては”まだまだ”なのです。

要は「本当に大事なこと」と「そうでないこと」を分け、大事なことに集中していかないと、何も出来ぬ間にあっという間に人生が終わってしまうということになりかねません。
ビジネスだけでなく、生き方においても「選択と集中」が必要だということです。