まさかのことが起こりました。
イギリス国民がEU離脱の選択を行いました。
多分いま、我々は歴史の瞬間にいるのだと思います。
これがEUの「終わりの始まり」になるのかもしれません。
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イギリスにこの選択をもたらしたものは、押し寄せる移民への恐怖ではないかと思います。
EUに加盟している限り、移民を拒否することは難しいかもしれません。
「地方で働くワーキングクラス」というのが、EU離脱を支持する層とのこと。
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これらの層が、移民が入り込んできたため、自分たちの仕事が彼らに取って代わられ、生活が苦しくなったと感じています。
アメリカでトランプを支持している層とよく似ているのは興味深い点です。
ちなみに、離脱派の急先鋒であったジョンソン元ロンドン市長は「髪型のちょっと”こまし”なトランプ」と呼ばれているのだそうです。
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今回のEU離脱か加盟続行かの選択は、保守・確信を問わず、世論を“真っ二つ”にしています。
イギリスがEU離脱を決めたあとは、そのイギリスの中で、今度はスコットランドやウェールズや北アイルランドが、イギリスからの独立を目指すかもしれません。
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今回の投票でも、スコットランドは圧倒的にEU存続派であったのですが、イギリスから離脱した後、EUに加盟するという離れ業を見せるかもしれません。
またイギリスの投票結果を見て、例えば次はオランダが離脱の選択をするという可能性もあります。
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ギリシャなどはEUの「負け組」ですが、オランダなどは「勝ち組」なのです。
一人勝ちのドイツに対する反発もあるかもしれません。
ドイツ国内でもEUに対する反発はあるのですが(「どうして我々が怠け者の国を助けていかなければいけないのか?」という不満)、万一ドイツがEUを抜けるようなことがあれば、完全にEUはオシマイです。
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仮に「AU」という「アジア連合」が形成され、日本や韓国や中国やフィリピンやラオスやミャンマーが一体となった時、一人の日本人として「AU」加盟をいつまでも支持するでしょうか?
アジアから低賃金の労働者がドンドン流入してくる事態や、わがままばかり言う東アジアの国々との協調への限界などが感じられたら、やっぱり私も離脱を選択するかもしれません。
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いずれにせよ、イギリスのEU離脱は世界に大きなショックを与えました。
日本株が1,300円も値下がりしたり、対ユーロで4.36円も円高になったりして、いわば激震が起こっています。
これからどうなっていくのかを目を離さずに観察していこうと思っています。
無論、わかったことや気づいたことをブログにも書いていきます。
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