株価暴落

株価が「あれよあれよ」という間に暴落していきました。
私にとっては初めての経験で、ある意味、大変勉強になりました。
株価の暴落に「降り損ねた」場合は、ただじっと我慢するしかないということも学びました。

株価が下がっても売らなければ損は確定しません。
次の上昇まで待てばいいだけの話ですが、その間、気持ち自体を持ち続けられるかどうかという問題もあります。
逆に、株価が上がっても売らない限り利益は出ず、単に「カラ喜び」に過ぎないのですが、気持ちの方は勝手にホカホカして気前良くなります。

人によっては、気持ちが高揚したまま高級車や高級時計を買うこともあるかもしれませんが、これを「資産効果」と言います。
普通は景気が良くなると株価が上がるのですが、逆に株価が上がるともうそれだけで景気が良くなるというのも事実です。

私も株価の暴落の間はちょっと気持ちが萎(な)え、自信の源泉が崩れたような気がしました。
一方、株価が必ず元に戻るという確信もあり、パニックにならなかったのは幸いです。
株価暴落でどういう心境に陥るかというのも体験でき、これも勉強という意味ではよかったのです。

比較的冷静に事態を見ることが出来たのは、まず株価暴落の震源地が上海株式市場であるということ。
中国経済が予想以上に悪化している」という懸念から世界の株価暴落が始まったわけですが、そんなものはとっくの昔から悪化しているのです。
日本の株式市場が、中国の株価変動とのお付き合いをやめるのに、そんなに時間がかからないと思ったのです。

日本の企業の業績は明らかに回復してきています。
何社もの企業が過去最高益を出しています。
実体経済がそんなに悪くないのに、株価だけがいつまでも下がっているわけがないという気持ちもありました。

優良企業の株価も一緒になって下がった結果、配当利回りが4%を超えるものまで出てきました。
倒産のリスクが限りなくゼロで4%もの高利回りのものを、人は放っておかないだろうとも思いました。
優良企業の株のディスカウントセールのようなものです。

4年前の東北大震災の時も株価は暴落しました。
7年前のリーマンショックの時も同じです。
3〜4年に1度ぐらい、株は暴落するものだと達観しているぐらいでちょうどいいのかもしれません。