昨今の株

株価が大幅に下がっています。
株価の下落により、銘柄によっては配当利回りが4%や5%、あるいは中には6%を超えるものが出てきました。
絶好の「買い場」ではあるのですが、下げの圧力が強すぎ、買うタイミングが取れないのが実情ではないでしょうか。

今回の強い下落傾向の中でも、色々と新しい経験や勉強をさせてもらいました。
「株はいったん購入したらずっと持っておくべきだ」という考え方があり、私もそれに与(くみ)していたのですが、やはりたまには利食いをした方が精神的には楽ですね。

個人ではなく会社で保有している株は、特に慎重に取り扱っていかねばならず、自分が決めた「ある一定」の利益が出たら、執着なく売っていってもいいのかもしれないと思いました。
タイミングを外すと、このようなキツイ下げ相場が続くと、あっという間に売り時を逃してしまいます。

今回の株価下落の背景には2つの要因があると思います。
一つは原油価格の下落により、サウジを始めとする資源国が、保有する株を売却し出したということです。
原油価格が下がっているものだから、資金が足らなくなって、手元の株を売っていっているわけです。

世界の株価を支える分厚い資金が株式市場から消えていくわけで、世界の株価の下落も仕方がないかもしれません。
しかし考えてみたら日本経済にとっては、原油価格は下がるほど有利であって、原油が下がるから日本株も下がるというのは矛盾に満ちています。

もう一つの株価下落の要因は中国経済バブル崩壊です。
大新聞でも「中国経済の成長率6.9%に下がる」などと書いているのですが、実際は6.9%なんて数字は真っ赤なウソで、本当はマイナス成長に陥っていると私は睨(にら)んでいます。

中国経済がダメになって、果たして日本経済がそれほど深刻な影響を受けるかと言えば「そんなことはない」というのが正解だと思うのです。
中国に入り込み過ぎた一部の企業にとっては大問題でしょうが、大きな観点からみれば全然大したことはありません。

日本経済が本気でマークしなければいけないのは、あくまでもアメリカ経済です。
ここが大丈夫な間は心配いらないと思うのです。
ということで、やっぱり日本株は売られ過ぎ。
でもいつ買い戻したらいいのか分からないというのが、今の問題だと思うのです。