智恵を絞ってコスト削減

自社の一番得意な分野に経営資源を集中させようと思っています。
選択と集中」です。
他の事業を縮小させていくわけで、一時的に売上が減少するのは避けられません。
従ってコスト削減の努力をする必要があるかもしれません。

コスト削減を考えるのは結構面白いのです。
コスト削減にも良いコストカットと悪いコストカットがあります。
悪いコストカットは、社内を暗くし、売上げも大きくロスさせてしまいます。
良いコストカットは会社をイキイキさせるのです。

中小企業の場合「ニッチへの特化」というのが最も成功かつ儲かるようです。
とにかく何らかの分野でナンバーワンになることが、成功するうえでどうしても必要になってくるのです。

ニッチなのが「商品」かもしれないし「地域」かもしれないし、あるいは「顧客層」かもしれません。
知恵を絞って、何でナンバーワンになるかを決めた人から、繁栄と成功がもたらされると言っても過言ではないような気がするのです。

カットする事業の処理はスタッフに任せ、トップである私は儲ける事業に先頭切って進んでいこうと思うのです。
当社が目指すのは「非労働集約型」の「累積経営」。
人手を要するものには手を出さないようにしたいと思っています。

また毎月ゼロからスタートしなければならない事業は、ビジネスモデルが“そもそも”間違っていると思うのです。
例えば供給量ナンバーワンになった会社から破綻していくマンションデベロッパーという事業は、ビジネスモデルの根本的なところがおかしいのかもしれません。

サザエさんに出てくる「花沢不動産」が、暇そうに見えるのに、なぜ潰れないかを考察した本を読みました。
答は①損益分岐点が極めて低い、②家賃収入のような安定収入を確保している、③近隣の集会や行事に顔を出し、不動産のことで何かあれば声をかけてもらえる…といったことが考えられます。

当社の場合、足元の明るいうちに大改革をしてしまわなければならないと思っています。
また、損益分岐点を低く抑えることにもトライしようと考えています。
10万円売上げを上げるのは大変なのですが、10万円コストを下げるのは、知恵を絞れば意外に簡単なのです。
ちょっと頑張ってみようと思うのです。