ニッチな市場で1番を目指す

日本には約400万社の会社が存在しているのだそうです。
しかしながらその中で黒字の会社は25%のみ。
中小企業1人当たりの年間純利益は、平均で33万円とのこと。
優秀な上場企業の中には1,000万円を超えているところもあります(さすがにごく少数ですが)。

業種を分析すると、何と1万種あるのだそうです。
その中でも顧客から直接お金をもらう業種が、不景気でも強いとのこと。
小さなマーケットだと大手が入ってこないので、中小企業の場合、小さなマーケットでナンバーワンとなるのが一番儲かるのです。
呉服というのは年々市場規模が下がっている業種ですが、そんな中でも儲けている会社はあるわけです。
市場のパイが小さくなっているのに、工夫して生き残っている経営力のある会社を勉強するのは有意義に違いありません。

どの市場で頑張るかによって、同じ努力するにしても、大きな差が出てきます。
誰でもできる業種は競争が厳しく、やはり儲かりにくいのです。
勝負すべきは「大企業が出てこない」・「有名企業が手を出さない」・「優秀な学歴の人間がやらない」市場であるべきなのです。

世の中はすべて需要と供給の関係なので、自分が従事している業界にライバルが多いか少ないかで、儲かるか儲からないかが決まってしまうと言っても過言ではありません。
東京という市場には膨大な需要がありますが、競争相手も膨大で、中には超強力なところもあり、そこで勝つのは並大抵のことではないのです。
逆にボーリング場などは廃れてしまい、新規参入がありません。
まわりが廃業すると、一挙に供給がなくなるということなので、今度は残ったところが儲かるということになります。
商売はすべて需要と供給の関係なのです。

競合相手の少ない地域や事業や商品で1番を目指すのは、中小零細企業にとっては必須の経営戦略であるわけです。
全国展開したあるスーパーは、97種もの業種に手を出ていたのだそうです。
しかし強いものがなかったから破綻してしまいました。
大手でもそうなのだから、中小零細が安易に手を広げては具合が悪いのです。
ナンバーワンしか儲からないし、ナンバーワンでないと生き残りすら難しいと、肝に銘じるべきなのであります。