不動産勉強会の続き

福岡での会社見学会のあと、バスで嬉野(うれしの)温泉に向かいました。
佐賀県で泊まるのは初めての経験で、ひょっとしたら足を踏み入れるのも初めてかもしれません。
山に囲まれ、谷川の水の“せせらぎ”が聞こえる絶好のロケーションに宿は建っていました。
宿泊するだけで森林浴になりそうなところでした。

ある不動産業の勉強グループの全国大会が福岡であり、嬉野温泉はその前夜祭ということになります。
前夜祭から参加するとなると3日間も使ってしまうことになり、どうしようかと少し迷っていたのですが、やはり3日コースにしてよかったと思いました。
まずはメンバーとの懇親の度合いが違ってきます。

不動産業と一口で言っても、実にさまざまな業態があるわけです。
また地域によっても随分と景気の温度差があり、全国から集まる仲間から生の情報を得られるというのも勉強になります。
例えば仙台は日本で一番景気のいい街ですが、群馬県太田市富士重工業(スバル)のクルマがよく売れるので、街は活況を呈しているのだそうです。
不動産業は地域が離れていると競合しないので、みんな本音で成功例や失敗例や事業のコツを語ってくれるのも大きなメリットと言えます。

全国から50名ほどの勉強仲間が一緒に山の中の宿に泊まったわけですが、全員が不動産業というのだけは共通。
会社の規模は夫婦2人で営業しているところから、社員30名程度までということになります。
業務内容は「売買仲介」や「買取り転売」や「賃貸管理」や「賃貸仲介」や「駐車所管理」や「建売り」や「コインパーキング」や「トランクルーム」。

太陽光発電事業を始めたという人も数人いました。
広い土地を買って太陽光発電装置を設置し、それをいくつかの区画に割って分譲も考えている人もいて驚かされました。
太陽光が事業として成り立つのかどうかは、もう少し様子を見る必要があるのではないかという気がするのですが、様子を見ている間に取り残されるという可能性もあるわけです。

勉強仲間といろいろ話していて思ったのは、あまり手を広げ過ぎないで、自分の得意分野に特化すべきだということ。
ならば自社の得意分野をどこに設定すべきかを最初にキチンと決めておかなければなりません。
また「なんだかんだ」と言いながら、結局会社は自分のイメージ通りの方向に向かっているということ。
ならば、そのイメージをしっかり把握しておかなければいけないわけです。
そのためにも、もう一度経営計画書に取り組んでみるべきだと強く感じました。