パネルディスカッションで学んだこと

ウィナーズクラブ全国大会でメンバーによるパネルディスカッションがありました。
テーマは「不況に負けない会社経営」。
パネルディスカッションに選ばれる会社は、さすがにみんな不況を吹き飛ばす勢いがありました。
事業内容は各社とも、売買仲介・賃貸仲介・賃貸管理・分譲・建築などです。

下関市から来ているメンバーがおり、いま下関市の人口は29万人。
24年間人口が減り続けているのだそうです。
「日本経済から置いてきぼり」とのことなのですが、逆に日本経済の動きからタイムラグがかなりあるため、先が見え、予想がしやすいのだそうです。
市場のパイが縮小しても、こういった地域ナンバーワンの会社はかえってシェアを伸ばし、業績も伸びているのです。

優秀な経営者は自分自身が勉強しているだけでなく、賃貸オーナー向けの勉強会を月一回開催したり、銀行員との勉強会を始めたりと、勉強を絡めた工夫をしているようです。
「賃貸管理経営士」の勉強をしたところ、管理システムに「フェア」の理念が加わり、ひじょうによかったと語るメンバーもおりました。

インターネットの効果が増えているのは各社共通ですが、営業エリアにたくさんのカンバンをつけているのも共通していました。
インターネットとカンバンとは、デジタルとアナログとの両極端のような気もしますが、不動産業にとって、この2つは欠かせないものなのかもしれません。
新しく支店をオープンしたメンバーがいるのですが「支店のまわりにどれだけ看板をつけられるかが勝負」とのことでした。

また新聞折込みへのチラシ10万枚分と物件周辺への手まきチラシ50枚とが同じ効果を持っていることが、あるハプニングによって分かったそうです。
両者のコストは雲泥の差。
費用対効果を考えるならば、自ずと打つ手は決まってきます。
不動産業の広告手段は今後「カンバン」と「手まきチラシ」と「インターネット」に絞ってもいいのかもしれません。