朝の儀式

書斎の床にフトンを敷き、そこに私が寝て、ビートはソファの上に寝ています。
ビートと一緒に寝ていることが、どれほど癒しになっているかは想像以上のものがあります。
ビートは我が家の3代目のワンちゃんで、以前のキアヌ、カノンとすべてラブラドール・レトリバーです。
最愛のペットをなくした時は「慟哭」(どうこく)という表現がピッタリくるほど悲しいのですが、普段のペットとの触れ合いは、それをカバーして余りあるものがあります。

早朝にたっぷりとした時間があると、知的作業が捗(はかど)ります。
朝の効率が夜の2倍から3倍あるのは間違いありません。
夜には「やる気」にならなかったことでも、朝にはホイホイ出来てしまいます。
難しい知的作業でも、朝なら何も考えないうちに机の前に座っているので「嫌だなあ」と思う暇もなく始めてしまっています。

プロの女性翻訳家で、朝2時に起きて仕事をこなしている人の本を読んだことがあります。
確かに朝2時過ぎから仕事を始めれば、6時過ぎまででも4時間あるわけで、これで仕事が出来ないわけがありません。
今は行(おこな)っていないのですが、以前は朝5時に出社していたことがあります。
朝5時の出社だと始業時間の朝9時には、その日のデスクワークはすべて終わってしまっておりました。

プロの翻訳家の本を読んで、私も密かに2時起きを目指したのですが、これは挫折。
いくら目覚ましをかけても起きないで二度寝してしまい、結局いつもより遅くなるのです。
従って今は朝3時起きが定着しています。
朝の私は知的作業初め色々な「儀式」があり、かなり忙しいのです。
ビートとの散歩は朝5時スタートです。
ビートとの散歩が終われば朝食で、そのあとは2時間ほどの掃除が待っています。
かなりの肉体労働をこなすのですが、朝の儀式すべてが終わった時点では「ひと風呂浴びて、一杯飲んで、そのまま寝ようか」という気にもなるというものです。