上海への旅 その1

今後の中国の動向を見極めたいので、成都に続き上海へ行くことに。
朝6時半に宝塚の自宅を車で出発すると、7時半に関西空港に着いてしまいました。
1時間というのは最高新記録だと思います。
エア・チャイナとANAの共同運航便だと聞いていたので、てっきりエア・チャイナ機で行くのかと思っていたら、ANAの機体でANAの乗務員による運航でした。
ANAのクルーはキビキビしています。

関西から上海は2時間少々で行けてしまえ、本当に近いのです。
機内でワインを飲んだので、顔がまだ真っ赤なのに、飛行機はもう降下の態勢に入りました。
近すぎて酔っている暇がありません。
関西経済は地盤沈下を続けてきましたが、アジアに近いという有利さを、もっと「売り」にしていくべきではないかと思うのです。
またアジアの人たちにとっても東京よりも関西の方が、心理的に馴染みやすいのではないかと感じるのです。

中国大陸に近づくにつれ、海が泥色になってきます。
ところどころ大量の油が浮いているのか、黒い塊も見えます。
よくここまで汚したなというのが、正直な感想。
一方、大気汚染の方は、思っていたほど酷(ひど)くはありませんでした。

日本もかつて高度成長時代に公害が大きな問題になりましたが、それを何とか脱出。
今は日本人全体が環境問題に敏感になっています。
中国もこのまま経済発展を最優先していくと、公害を通り越して、漢民族の住むところ自体がなくなってしまいそうです。
「環境が荒(すさ)むと心が荒む」と「心が荒むと環境が荒む」の相関関係は、個人でも会社でも国でも言えることではないでしょうか。

海浦東空港は新しく近代的な空港でした。
高速道路から見える住居の建物は、けっこうレベルも高くキレイでした。
市内に近づくにつれ高層ビルが多くなり「大都会」の様相を帯びてきます。
街を歩いている人の服装を見ても、中高年男女の中にはダサイ人も少なくありませんが、若い女性は日本と全く遜色がない印象を持ちました。
現地時間で昼の12時過ぎ、日本時間では1時過ぎに、もうホテルに到着しました。