会社繁栄「掃除道」 その4

毎日1時間半ほどの「整理・整頓・清掃」は、どんな会社にとっても、かなり有効な時間の使い方ではないでしょうか。
整理とは「いるものと、いらぬものを分けること」であり、整頓とは「あるべきものを、あるところに置くこと」です。
ついでに言えば、清掃とは「ピカピカにして『氣』を通す」ということになるかもしれません。

「いるものと、いらぬもの」を分け、いらぬものを捨て去る作業は、会社にとってとても大事な仕事です。
またその仕事はトップ自らがしないと、スタッフでは捨てる判断ができません。
いらぬものを捨て去ると、足かせが外れ、運気がスーッと上昇するのが分かります。
これは会社でも家庭でも同じです。

特に会社だと、誰がいつ置いたのか分からないようなものがいっぱいあります。
永久に使うことなどないのに、大事なスペースを我が物顔に占領してしまっています。
捨てる際に邪魔をするのが「もったいない」と「また使うことがあるかもしれない」。
労力をかけた書類や、せっかく買った備品を捨てるのはモッタイナイわけですが、高い家賃コストが発生するのに、スペースを占領させているのは、もっとモッタイナイのです。

捨てる決断はトップでないと絶対にできず、一般社員では無理だというのは、捨てた後に文句が出ると、責任が取れないからです。
会社で1年間使わずに置いていた書類や備品を、もう一度使う確率は1%なのだそうです(そういった法則があるとのこと)。
その1%のためにムダなスペースを空けておくのかどうか。
例え再び利用する可能性があったとしても、備品なら新しいものを買えばいいわけです(しかも新しい製品はどんどん進化しています。IT関係など、特にそうですよね)。

書類にしても、最近はデジタルが発達しているので、最初からペーパーレスにしておけばいいかもしれません。
不動産業を営む当社の場合は、契約書関係の書類は法的にも保管を義務付けられており、これは捨てるわけにはいきません。
また税務関係の書類も一定期間、保管義務があります。
こういった書類以外は、捨てても問題がなかったというのが、今までの私の経験則でもあります。

社員が仕事上必要なものは、それぞれが自分の責任範囲で、しっかり保管しています。
従って誰のものか分からない書類を捨てても、まず問題はないはずです。