私の神道 その3

神道(しんとう)には人を元気にするパワーがあります。
神道は「ことだま(言霊)」の宗教でもあります。
「積極的な言葉」や「良い言葉」や「やる気の出る言葉」を使い続けていると、言葉の力が幸運をもたらしてくれます。
愚痴や悪口や後ろ向きの言葉ばかりを吐いていて、人生が良くなるはずがないというのは、ちょっと客観的に考えればすぐに分かることでもあります。

神道の根底には「積極思考」があるように思うのです。
「光明思想」とも言います。
国防の危機意識から下級武士たちが明治維新を起こし、新しい政府を作り上げました。
おかげで日本は欧米の植民地にならないどころか、世界の一等国への道を歩んでいきました。
これもまた神道パワーの一現象だと思うのです。

第2次世界大戦では日本は完膚なきまで叩きのめされたのですが、この戦争の分岐点はミッドウェイ。
実はミッドウェイでは日本の戦力の方がアメリカより勝(まさ)っていたのです。
だのに司令官の判断ミスにより、空母4隻を失うという大敗退の結果となりました。
司令官が南雲忠一でなく、山口多聞だったら勝っていたとはよく聞く話です。
ただし、一番の敗因は海軍の驕りだったのではないでしょうか。
神道パワーも驕りの前には姿を消してしまうのです。
げに恐ろしきは驕りなり。
しかしながら焼け野原の日本から奇跡の経済発展をもたらしたのも、やはり神道パワーに違いありません。

大きな神宮では「式年遷宮」といって20年に一度、本殿も宝物もすべてやりかえる儀式があります。
人間で言うなら20年に1度、心も体も徹底的にリフレッシュするといったところでしょうか。
過去のことは捨て去り、新しいものを作り上げていく。
古い建物を壊すことは、一見もったいないように感じるのですが、ここに大きなヒントが隠されているようにも思えるのです。
経営だって同じことをしていては時代の変化について行けません。
生き方だって、常に前向きな動きをしていかないと、すぐに年寄り臭くなってしまいます。
過去を思い切って捨てる勇気もまた神道の教えだと言ったら言い過ぎでしょうか?