ギリシャ問題と株

ギリシャ神話は世界的にも有名な神話です。
パルテノン神殿ギリシャの女神が祭られていました。
しかし今は過去の遺物になっており、単に建物が存在するだけです(立派な建物ですが)。
神さまはもうその神殿にはおられないのは、誰が見ても分かります。

それに比べ、伊勢神宮は今も「生きて」います。
神さまも鎮座なさっているし、沢山の神官も毎日奉仕しているし、大勢の人々が今なお参拝しています。
日本には仏教が入ってきましたが、神道は滅ばずに連綿として続いています。
ギリシャの主なる宗教はギリシャ正教ですが、これはキリスト教でもあります。
かつてのギリシャの神々への信仰は、キリスト教の普及につれ、今はもうなくなったのでしょうか?

日本の繁栄とギリシャの苦闘とを比べた時、神々が今なお信仰の対象として、パワーを持っているかどうかの違いではないかと感じるのです。
日本が日本たる所以(ゆえん)は「神道」と「日本語」。
これらがなくなると、日本が日本でなくなるわけです。

ギリシャEUに残留することが決まりました(とりあえずは)。
それが決まるまでの会議は相当タフだったようです。
17時間もの徹夜の会議でした。
Greece(ギリシャ)とexit(出口)を掛け合わせたGrexit(ギリシャEUからの離脱)という造語ができました。

また最近Nexitという言葉もオランダあたりから発せられるようになりました。
Netherlands(オランダ)とexit(出口)を合わせた言葉で、これはオランダやドイツやフィンランドといった経済がしっかりした国だけで共同体を作ろうというものです。
南の方の怠け者の国民の面倒まで見ておれないといった意思表示です。

ギリシャ問題にひとまず片が付いたので、株価は大幅に値上がりしました。
もう一つの懸念の中国の株価の暴落の方も、中国政府の必死のテコ入れのおかげで止まりました。
私から言わせれば、ギリシャ問題や中国の株式市場の動向によって、日本の市場が右往左往する必要は全くないと思うのですが、現実は実に敏感に反応しています。

右往左往する株に右往左往せずに、信念を持った銘柄の選択がとても大切だということを、今回の株の乱高下で学んだという次第です。