円高ドル安状態の中で日本の株価を見ると、実は高値に推移しているという驚きの現象があります。
同時に原油を始め商品市場の価格が上昇しているのは、一つにはドル表示だからだという理由もあったのです。
ドルが安くなれば、商品価格は上昇したように勝手に見えてしまうのです。
逆に円ベースで見れば、商品価格は下がっているかもしれないのです。
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円高になれば、海外のモノが安く買えます。
例えば1ドル100円であったものが、1ドル50円になれば、すべてものが半額セールと同じ。
海外の「モノ」の中には、企業も含まれます。
金融業、製造業にかかわらず、日本企業が海外の同業企業を買収する動きが、新聞などを読んでいてもポツポツ見られます。
ほとんど話題にならないのですが、ある日ハッと気がついてみたら、日本企業が世界のシェアを相当数占めていたというようなことになるかもしれません。
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ただし買収しても、それを活かせる能力があるかどうかは別問題です。
経営力が必要不可欠なのです。
買収自体、相当の決断力が問われる事柄でもあります。
これをあっさりと決断できる人など、まず存在しないと思うのです。
少なくとも会社のトップは、朝から晩まで(あるいは寝ていても)決断のために悩みに悩み抜いているはずです。
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買収のための決断力や、買収後の経営力のことを考えると、サラリーマン社長より創業者型社長の方が頼もしい感じがします。
例えば日本電産の永守重信さんのようなタイプです。
従って、海外の企業を買収する機会も力もない中小企業や個人の場合は、そういった日本企業を探して、その株を買うのが一番手っ取り早い「円高活用法」なのかもしれません。