2010年の新聞記事より その5

8月8日⇒「中国『問題債権』19兆円 地方企業向け融資の2割」
地方企業に対し融資した資金の返済が滞り、不良債権化している可能性があります。
中国はデータがデタラメで、実体がよく分からないところがあるのですが、今回初めて日本の新聞で記事を見ました。
この記事は企業への貸付の不良債権の話ですが、中国経済の本当の危機は不動産バブル崩壊だと思います。

私は日本の「昭和最後バブル」の経験から、アメリカの不動産バブルは必ず崩壊すると言い続けていました。
ただし10年間も言い続けていたので、予言が当たったとはとても“おこがましく”て言えません。
バブル崩壊は誰かが命令したのではないかと思うぐらい、いっせいに市場に売り物件があふれ出します。
すぐに価格も暴落。
これはまるで津波のようで、一個人や一企業や、あるいは一国の力をもってしても、止められるものではありません。

8月10日⇒「中国の国債買越額上期1.7兆円」
中国による日本国債の購入はこれからも続くように思います。
逆に言えば「円高」要因が今後も続くということでもあります。
中国は外貨準備高の一部を、ドルやユーロから、ほかの通貨にシフトする意向のようです。

8月12日⇒「円1ドル84円台 15年ぶり高値」
今となっては、ちっともビックリしない数字です。
戦後の最高値である1ドル79円を割り込むのも時間の問題ではないでしょうか。
世界の余った資金がたまたま「円」に向かっているわけで、日本経済が強いから円高になっているわけではありません。
「円」が上がるのは「金」が上がるのと同じ理由なのです。
またドルやユーロが下がったから円がクローズアップされているだけであって、スイスフランシンガポールドルなどの通貨は下がっているわけではありません。