年千冊の読書力 その3

年千冊の本を読んでいるわけですが、偏っているかと言えば偏っております。
まず読むのはノンフィクションのみ。
小説などのフィクションは読めないのです。
そして読む本の中に理科系はほとんどありません。
読む分野は「経済」・「歴史」・「経営」・「宗教」・「地理」・「軍事」・「外交」・「政治」・「語学」などです。

いま特に興味があるのが「世界経済の行方」や「電気自動車」や「日本古代史」や「EU」や「経営革新」や「戦略的会計」などです。
2008年の世界金融危機以降の世界経済の動きを注意深く観察しています。
アメリカの住宅バブルなどは、本当は2006年ぐらいから少し変調をきたしていました。バブル崩壊の前には必ずその予兆があるのです。
それに気がつくのか、見逃すのか?
結果は大きな差となって企業業績に現れます。

2008年の9月がリーマンショック
「100年に1度の異常事態」とか「世界恐慌の再来」とかいう言葉が飛び交い、世界中がパニクっていました。
私も一体世界経済はどうなっていくのだろうと、手に入る限りの本を読んできました(ただし日本語のみ)。
著者によって様々な見方があり、その内容はバラバラ。
そこで分かったことは、的確な判断をする著者を、いかに自分の「お気に入り」に素早く取り入れられるかどうかが勝負だということです。

その著者のレベルが高いかどうかは、読み比べればすぐに分かります。
そこが多読の優(すぐ)れた点なのでしょう。
今まで「生きた経済」の大筋は、主に長谷川慶太郎さんの著書で学んできたのですが、最近はすい星のごとくデビューした三橋貴明さんも外せません。
世界経済の動きについて語ることのできるエコノミストは、日本人に限れば20~30人ぐらいはいると思うのですが、心許して読める著者は限られてきます。