年千冊の読書力 その4

長谷川慶太郎さんは、60歳から80歳までの間に、明らかに脳が進歩したとの自覚があるそうです。
私は57歳ですが、自分の人生の中で、たぶん今が一番頭がいいのではないかと感じています。
そしてきっとこれからも年々頭が良くなっていくような気がしています。
またそれは間違いなく読書のおかげだという確信があります。

本を読み続けていると、明らかに自分の頭の中で変化(進化)が起きているのが分かります。
読書をすると自分の頭が良くなるだけでなく、先人たちや現代の賢人たちの智恵をそのまま借りることもできます。
人格的にも良くなります。
少なくとも穏やかになります。
読書家はあまりキレなくなるのです。

本を読むと、すぐにその内容が消化できるのではなく、しばらく体内での熟成の時間が必要です。
1か月なり、2ヶ月経って、その内容が自分の言葉で出てきた時に初めて「身に着いた」ということなのでしょう。
知識の浅い分野の本を読んでいても、ピンとこないことがよくあります。
例えば私の場合、日本古代史。
登場人物や事件やその背景が、もうひとつよく分からないケースが多いのですが、こういった時は、あまり気にせず読み進めて行くのがベストです。
いずれ分かる時が来るはずだからです。

基本的には自分が興味のない分野の本は、まず読まないと思います。
ならば読書数を増やすためにも、興味ある分野を増やしたり広げたりすることは大事なことです。
興味や好奇心は、人を若くさせます。
興味ある分野がなくなると、人は急に老けていくのです。