基軸通貨

貿易の決済通貨を基軸通貨と言います。
第2次世界大戦以前はポンドだったものが、戦後はドルがそれにとって代わりました。
有名な経済学者であるケインズが抵抗したけれども、ドルへの勢いは止めようがなかったようです。
時の最有力国の通貨が基軸通貨となるわけですが、逆に、基軸通貨を持つと大きなメリットがあり、その地位はますます揺るぎないものになります。
アメリカがいくら貿易や財政の赤字を出そうとも、ドルを印刷すればそれですんでしまうのも、基軸通貨国であるが故なのです。

仮に基軸通貨を用いないで貿易しようとすると、まるで物々交換のようになってしまうのだそうです。
世界の貿易決済の場がニューヨーク。
アメリカには「これだけは絶対許さない」というのがあり、基軸通貨としてのドルを脅かす行為もその一つです。
かつてブッシュ政権の初期の頃、イラン・イラク北朝鮮を「悪の枢軸国」と呼び、敵対したのですが、これらの国はドルを決済通貨から外そうとしたという共通点があります。
基軸通貨としてのドル」を脅かすのは、まさにアメリカに対し「虎の尾を踏む」行為となるのです。

株式市場に参加する人たちの様々な思惑が結集したものが、株価という形で出てきます。
通貨の為替相場も同じことで、各国の通貨への評価として、例えば1ドル90円と言う数字で出てきます。
ここしばらくは円高傾向です。
世界金融危機以降、ずっと円と株価の動きを観察しているのですが、円高だとたいてい株安になっています。
しかしながら、株が安くなっても円が高くなるなら、ドル換算で見ると、株価は全然変わっていないということが少なくありません。

私は「円高国益」だと思っています。
また、何も為替相場に手を出さなくても、円の価値が上がると、日本人は勝手に金持ちになってしまいます。
3,4年前、欧州がバブル経済で、しかもユーロ高だった頃、ヨーロッパでちょっとまともなホテルに泊まろうとすると「1泊10万円」などというのがザラでした。
それと比べると東京の一流ホテルでも3万円台で、そういう意味では随分安く思ったものです。