もう一度聴きたい

中・高校生の吹奏楽のコンクールでの、審査委員長による最後のお話。
「私が審査の基準にしているのは、もう一度聴きたい演奏かどうかということです」。
「もう一度聴きたいかどうか」には、技術、態度、気持ちなど、すべての要素が含まれていると思います。
実に的確な基準ではないですか。

さだまさし”さんは偶(たま)に素人のコンサートに行くとのこと。
技術的には大したことがなくても、歌っている楽しさが、こちらにまで伝わってくるようなグループに時たま出会うそうです。
そんな時は「ミューズ(音楽の神様)が喜んでいる」と感じるのだそうです。
「もう一度聴きたい演奏」にも、きっとミューズが胸打つ何かがあるに違いありません。

「もう一度〜したい」は、「もう一度観たい映画」、「もう一度聴きたい講演会」、「もう一度行きたいレストラン」、「もう一度読みたい本」など、どんなことにも応用できる基準です。
はたして私は「もう一度会いたい人」になっているのかどうか?
当社は「もう一度利用したいお店」になっているのかどうか?