2008年度経営計画書に向けて

当社は「宝塚専門不動産店」。
当社の事業は「賃貸管理」・「コインパーキング」・「売買仲介」。
賃貸管理は「住宅」と「駐車場」に分かれます。
また賃貸管理は「建物管理」というハードと「集金管理」というソフトに分かれます。

建物管理はすべてアウトソーシング
修理補修の受付業務やリフォーム、あるいは退去立会いもすべてアウトソーシングでいきます。
これらは賃貸管理の業務の一環で、当社のコアの収益業務ではありません。
従って収益確保が重点ではなく、いかにスムーズに業務を進めていけるかが重要な点です。

賃貸管理のソフト面は厳密に言うと「集金管理」と「対人管理」があります。
「対人管理」とは、オーナーやユーザーや近隣との接触
今の世の中には5パーセントぐらいの確率で常識が通じない人がいるように思います。
これらの人といかに接触しないようにするかが、事業遂行の上で、ものすごく大切です。
たとえばユーザーであれば「滞納歴のある人を絶対に入居させない」などです(これなどは保証会社の審査を活用することで、以前と比べ、随分と進化したように思います)。
5パーセントの非常識な人に振り回されるぐらいなら、その層をカットし、ほかの顧客により良いサービスを提供する方が、よほど有益です。

顧客も会社を選ぶわけですが、会社も顧客を選ぶことが重要です。
どういう層に商品やサービスを提供するかは、最初に考えなければいけないコンセプトでもあります。
大抵はそこまで考えずに商売を始めてしまうわけですが、やっているうちに気づくか否かで、会社のあり方が大分変わってくるように思います。

賃貸管理の最重点項目は「いかに非常識な層をカットするか」。
この一点に絞って取り組むだけで、ものすごくいい管理になっていくように思います。

アウトソーシングを一言で言えば「優秀な人材の頭脳とノウハウのレンタル」ということになるのではないでしょうか。
当社の集金管理もアウトソーシングにしました。
ついでに言うと経理アウトソーシング
金管理と経理に、計6名ほどの社員が絡(から)んでいたのですが、今は3名。
この人件費の差は相当大きいと言えます。
むろんアウトソーシング費用は当然かかってくるのですが、コアの部分のみに会社の資源を集中すると言う意味から言っても、コア以外はアウトソーシングすべきだと思っています。

賃貸管理のエリアは、できる限り店近(みせちか)。
遠いといい管理は出来ないからです。
清潔で便利な人気のある部屋を提案していくべきだと思います。
オーナーの都合や物理的に、リフォームなどが中途半端にしか出来ないような部屋については、管理を外れるべきだと考えています。

少ない管理スタッフで、シンプルな管理。
賃貸周辺事業と称して、例えば浄水器を販売したりするところもあるのですが、当社は一切余計なことはしないようにしたいと思っています。
カード形式の鍵も人気があるのですが、万一の事故(例えば開けられない)の時には、当社の手に負えないので、これも撤退します。
自社で責任を負えないような商品は扱わず、自分たちが自信を持って遂行できるサービスを、もっと深く追求していきたいと考えています。
賃貸管理のコンセプトは「自信を持てる商品をいい人に」です。
自信を持てる商品や分野でないと、いい仕事は出来ません。
そしていい人とのみを結びつける仕事が当社の仕事。
ここに焦点を当て、賃貸管理業務を推し進めて生きたいと考えています。