過程を楽しむ

「がんばって!」とか「頑張ろう!」とか言うのは、一種の挨拶のようなもので、真に受けて頑張ってしまうと、途端に心身が持たなくなってしまいます。

 

「頑張る」というのは「ムリをする」というのと“ほぼ”同じ意味で、頑張りすぎるとムリが積み重なり、どこかでその反作用が出たり、気持ちや体が続かなくなったりします。

 

例えば勉強などでも、試験前に徹夜するのではなく、普段からコツコツと勉強するというのが大切だと思うのです。

 

これは人生でも言えることで、結局「倦まず弛まず(うまずたゆまず)」努力を続けていく人が勝利するのではないでしょうか。

 

ただし、自分がイヤなことを倦まず弛まず続けていくことは不可能で、自分が好きなことや得意なことを、人生の早い段階で見つけることができた人はラッキーです。

 

私のように60歳を過ぎた頃から「自分が本当にやりたかったことは勉強だったのだ」と気づくのは、ちょっと遅すぎる気もします。

 

が、それまでの人生がムダだったかと言えばそうでもなく、長い回り道もそれなりに意味があったのかもしれません。

 

早い話が、じっくり勉強できる経済的基盤も、それまでの苦労があったからこそ築けたわけです。

 

夢や目標を持つことはとても大事なことですが、その過程を存分に楽しむことこそが、人生の真骨頂だと思うのです。