わが不動産業界にはヤリ手の経営者が結構います。
会社を上場させた人もいるし、巨万の富を築いた人もいます。
が、そのすべてが尊敬できる人かと言えば、どうもそうではないのです。
私は本をたくさん読んでいますが、著者の中にも一目置く人と、内容は立派なことを書いているようだが、何かしら違和感のある人とがいます。
「この差はどこから来ているのか?」をジックリ考えてみると、どうやら「信仰心」があるかどうかに行きつくのではないかという結論に達しました。
その信仰はキリスト教でも仏教でも神道でも、あるいは「お天道さま」でも「大宇宙」でも、何でもいいのですが、要は自分を超えた存在を信じている否かが大きなポイントになります。
全能感を持った人は、どこかでドツボにハマって破滅するリスクが高く、自分が「神」になってしまっては具合が悪いのです。
私はキリスト教の学校を出ていますが、その学校にはあまり傲慢な人はいません。
いくらエラそうにしても、神さまより偉くはないわけで、おのずと謙虚にならざるをえないからです。
私はビジネスの世界に軸足を置いているので「清貧」という考え方を好まず、できれば「清富」でありたいと願っています。
天に徳を積むことも、この世でお金を儲けることも、両方頑張りたいと思っています。