地方の街の小さな会社で働いていると、交友関係が限定されてきます。
若い頃のように、目の前の仕事に懸命で、必死になって働いているときは、交友関係のことなど考える暇もありません。
が、少し余裕ができると「井の中の蛙でいいのか?」という強迫観念にとらわれてしまうのです。
パーティーや会合に顔を出さないと、何かしら世の中から置いてきぼりになってしまうような錯覚に陥ります。
が、70歳だと、普通のサラリーマンなら完全定年をも超えた年齢です。
私は隠居など全く考えず、あと30年ほどバリバリの現役で働くつもりですが、無理やり新しい人脈をこしらえようと思わなくてもいいのではないかという気がしてきました。
とりあえず「夜は出歩かない」という(仮の)方針を立てました。
夜のパーティーや勉強会にも出ないわけです(ただし少人数の会食は別)。
仕事ができて性格がよく、話の内容があって勉強になる人は(私のまわりで)数えてみると5人ぐらいいるのです。
もうそれで十分ではないでしょうか。
人と会う機会がないならば、本を友にすればいいだけです。
人ではないのですが、神さまとはいつもコンタクトが取れているという感覚もあります。
よく考えてみたら全然寂しくないわけです。
ならば、いらぬことを心配しないで、私の人生の本筋である読書に集中していくべきだと思うのです。