本をこよなく愛する人のことを、英語で「ビブリオファイル(bibliophile)」と言うのですが、ちょっと難しい言葉のようで、ネイティブでも知らない人がいました。
さて、ある愛読家(多数の著書あり)は「本は残す、それ以外は捨てる」と決めているそうです。
私の人生もその方針でいいかもしれないと思っています。
司馬遼太郎が住んでいた家の隣に、安藤忠雄氏が設計した建物が建てられ、外は木々の緑、内は本のオーラで、一種のパワースポットのような雰囲気を醸(かも)し出しています。
建物の中は、高さ11メートルの壁一面に本が収納されており、誰もが圧倒されるはずです。
そこには司馬遼太郎の蔵書のうち、2万冊が並べられているそうです。
司馬遼太郎は一つの作品を書き上げるのに、その登場人物に関する「ありとあらゆる」本を集める手法を取っています。
例えば『竜馬がゆく』だと、坂本龍馬に関する本がトラック2台分ほど、古本屋からなくなったそうです。
司馬遼太郎は、国立大学で唯一数学がなかった大阪外国語大学を受験し、そこに入学しました(大阪外国語大学は今は大阪大学と一緒になっています)。
大学で司馬遼太郎と一緒だった人から直接聞いたことがあるのですが、司馬遼太郎は在学中に、大学の図書館にある本の3分の1を読破したのだそうです。
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奥に見えるのが司馬遼太郎が生前使っていた書斎。
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この道を歩いて記念館へ。
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記念館の入り口。もうそこからワクワクします。
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この曲線が何とも言えずステキで、ワクワクが続きます。
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建物の中は撮影禁止でした。 残念…。