本の話 その2

司馬遼太郎は、入試で数学が出ない国立大学を探したところ、唯一大阪外国語大学があることを知り、そこを受験し合格しました。

 

司馬遼太郎と学生時代、友人だった人と話したことがあるのですが、司馬遼太郎は学生時代の4年間で、大学の図書館の3分の1の本を読破したそうです。

 

司馬遼太郎記念館に行くと、吹き抜けで天井までずらりと並べられた本の迫力に圧倒されます。

 

並べられているだけなのに、巨大書棚からはオーラが出ており、本が持つパワーが実感できます。

 

私は今まで一度も図書館で本を借りたことがなく、すべて自分で買ってきました。

 

その場合、一番大きな問題が、読んだあとの本の収納場所なのです。

 

渡部昇一先生は晩年、自宅を新たに建て、世界一の個人蔵書を収めるスペースを確保しました。

 

立花隆さんは本を収納するため、小さなビルまで建てています。

 

谷沢永一さんは郊外の戸建てに膨大な書庫をお持ちでした。

 

私は学生時代に渡部昇一先生の本と出会い、プライベート・ライブラリーに大きな憧れを持ちました。

 

多分それが潜在意識にインプットされ、今の地下の個人図書館に結びついたのだと思います。

 

渡部昇一先生だって高校生の時に、師匠である佐藤順太先生の膨大な書庫を見て「こんな書庫を自分も持ちたい」と強く思ったそうです。

 

私の個人図書館も、つくった時は「これで一生、本の置き場には困らない」と思ったのですが、段々と残りスペースが少なくなってきました。

 

全部埋まったら、はてどうしましょうか?