凡事徹底

大手タクシー会社の若手社長が、1ヵ月間だけタクシーの運転手として働き、そのことを本に書いていました。

 

タクシーの売上を上げるには、いろんなテクニックのようなものがあるのですが、結局サボらずに常に街を走っていることが一番効果的だったそうです。

 

そのためにも節制して体調を整えるのが最も大切とのこと。

 

その社長も一度、前の晩に飲みすぎたことがあり、そうすると次の日の売上が大きく下がったそうです。

 

体調を整えるなんて基本中の基本ではないですか。

 

誰もができることなのに、案外誰もが蔑(ないがし)ろにしていることでもあります。

 

私の師匠の鍵山秀三郎先生は「凡事徹底」を常に口にし、そして実践されてきた方でした。

 

その象徴が掃除です。

 

掃除などやろうと思えば誰でもできることですが、それを誰もができないぐらい徹底されてきました。

 

おそらく今の日本のビジネスパーソンで、鍵山秀三郎先生ほど掃除に打ち込んできた人はいないのではないかと思います。

 

早朝から2時間、会社の内部や周辺を掃除してこられたのですが、1人で自転車での行商から始めた事業が、一部上場企業にまで成長しました。

 

私も鍵山秀三郎先生の影響で、掃除だけは途切れず行なってきて、もはや30年にもなります。

 

掃除をしてきてよかったかと言えば、もうムチャクチャよかったわけで、掃除した場所が輝くだけでなく、人生そのものが輝き出しました。

 

掃除をやり続けてきて「モノを捨てる」大切さにも気づきました。

 

モノを捨てると運気が上がる経験を何度もしています。

 

モノを捨て、過去を捨て、見栄も捨てると、身も心も軽くなって、もう自由自在なのです。