「黒字倒産リスク」や「粉飾決算」をチェックする場合、B/S(バランスシート・貸借対照表)の左側の項目に、書かれた数字通りの価値が、果たしてあるのかどうかを確認しなければなりません。
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「売掛金」が資産に計上されていても、現金を回収して初めて本当の資産になるのであって、取りっぱぐれのリスクは常にあります。
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また「在庫(棚卸資産)」がそのままの価値で販売できるのかどうかも疑問です。
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季節外れや流行遅れの不良在庫である可能性もあるわけです。
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手形の習慣がない不動産業界の人間からすれば「受取手形」なんてトンデモないのであります。
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コインパーキングをメインの事業にしていると、上記の「売掛金」も「在庫」も「受取手形」も全然関係なく、会計的に実にスッキリしたビジネスに“たまたま”従事していることに、改めて気がつきます(ラッキー!)。
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今は金利が低いので、金利を上回る収益を上げるのは簡単ですが、元本の返済自体は経費にはなりません。
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元本返済分はP/L(損益計算書)のどこにも出て来ないことに気づいた時、思わず「あっ」と声を上げそうになりました。
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「減価償却費」と「税引後純利益」を足した分から元本返済を行わなければならず(しかもキャッシュで)、この2つを足したものが返済額よりも小さいと一気に資金繰りが苦しくなります。
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そうすると減価償却のできない「土地」を借入れで購入するなんていうのは、資金繰り的(もしくは経営的)には狂気の沙汰と言わざるを得ません。
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土地から購入してコインパーキングを開設し、運営していくのが当社のビジネスモデルですが、それは資金繰り的にはかなりハードなやり方とも言えます。
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だからこそ競合がほとんどないというメリットもあり、低い固定費と無借金がそれを支えているわけです。