コンサルを受ける その2

 

当社は自社所有の土地でコインパーキングを運営しています。

自分たちの手で集金・清掃できる規模で、安定した収入があるのでいいのですが、唯一デメリットがあります。

建物がないので土地部分の固定資産税の減免がありません。

また減価償却が小さく、法人税も高くなるのです。

22年以上の木造住宅を購入した場合は、そのあと4年で減価償却ができるので、大きく節税ができます。

先日相談したコンサルタントに、そういった物件の購入の是非を問うたところ、「じゃあ、その4年が過ぎた後はどうします?」と聞かれました。

虚を突かれた感じで「うっ!」と詰まり、あとの言葉が出てきませんでした。

4年過ぎれば減価償却がなくなり、また税金が高くなってしまいます。

正直なところ、4年後のことなど全く考えておらず、目先の節税ばかりに目が行っていました。

メガ家主と言われる人たちでも、減価償却が済んでしまうと、税金が増え、手残りのキャッシュフローが悪くなります。

それに耐えられず、減価償却を求めて、また新しい物件を購入するという行動に移りがちです。

次の物件を手元のキャッシュで買えればいいのですが、そういうわけにもいかず、またもや借り入れに頼って購入するというパターンが多いのではないでしょうか。

そうやって借入れが増え続けるという悪循循環に陥るわけです。

資産価値の方が借入れよりも俄然多ければ問題ないのでしょうが、持ち物件を全部売っても、まだなお借入れが残ってしまうというケースも少なくないはずです。

不動産は実際に売ってしまわなければ、いくらで売れるかが分からないところがあり、「空想価格」で安心していてはいけないのであります。