ブームに乗らず(実は乗れず)

20数年前に、ひょんなことからコインパーキング

を始めることになり、それが今では当社のメイン

の事業になっています。

不動産業界でも新しい商品や仕組みが数年に1度

出てくることがあり「それらにどう取り組むか?」

や、あるいは「取り組まない決断をするか」は極

めて大事なことだと思います。

日々のルーティンワークに忙しすぎて、そういっ

た新しい動きを知らなかったり、勉強する時間が

なかったりするのは、経営者としては具合が悪い

と思うのです。

20年ほど前に定期借地権という制度が法律で定め

られ、それを使って当社も住宅を分譲したことが

ありますが、いまだにそれがよかったのかどうか

の結論は出ていません。

シェアハウスや太陽光発電といった商品も出てき

ましたが、シェアハウスはオペレーションの難し

さを考えると手が出なかったり、太陽光発電は時

間が経つにつれ先細りになっていくような気がし

たりして(実際、買取価格が下がってきています)

やめました。

今なら民泊といったところでしょうか。

きちんと許可を取ってグレーな部分を排除し、大

手が進出する機運もあります。

建物を借りて運営するというのが、今までの一般

的な方法でしたが、最近は建物を買い取ったり、

土地を購入し民泊用の建物を建てたりするケース

も出てきました。

さらに不動産部分は投資家に売却し、開発利益と

運営利益を享受するという方法もあります。

規模を大きくして、不動産部分をファンドにし、

小口で(と言っても1千万円単位でしょうが)投

資家に販売するというのも見受けられるようにな

りました。

海外不動産への投資もブームです。

が、私の今までの経験から言うと、ブームに乗る

とロクなことがなかったのです。

ということで、数々の新商品や新システムに手を

出せずに来ているのが、今の当社の現状でもあり

ます。