正しいコインパーキングのあり方

商売の肝(きも)は「お得意様」を大事にすることであり、そのお得意様に「繰り返し」サービスや商品を提供することだと、最近になって分かってきました。
毎月ゼロからスタートしなければならない商売は長続きしません。
その点「ストックビジネス」なら、今までの積み重ねの上に新しい売上を足していけるので、経営がグンと安定します。

私が従事している不動産業で言うならば、売買仲介は水物です。
いくら先月大好調でも、今月はまたゼロから契約を積み上げていかねばなりません。
その点、賃貸管理などは、毎月の売上が読めるのです。

当社がメインの事業にしているコインパーキングはストックビジネスです。
コインパーキングであっても、一番大事なお客様はリピーターなのです。
いかにリピーターに気持ちよく使ってもらえるかが、最重点ポイントだと思うのです。

従って満車状態というのは、リピーターが来た時に利用できないので、よくない状態なのです。
仮に10台分の駐車スペースがあるとして、常に1台か2台分は空いているというのが「正しい」コインパーキングの在り方だと思っています。

東京でコインパーキングの上にオシャレな店舗をつくる会社があります。
単に店舗をつくるだけでなく、テナントの誘致や空室保証まで行っています。
今のところ、その会社のライバルはおらず、ブルーオーシャン状態です。
そして上場までしてしまいました。

私も、その東京の会社を訪問したことがあります。
そこは“やはり”コインパーキングの上にありました。
1階がコインパーキングで、2階がオフィス、そして3階が女性専用のシェアハウスでした。

コインパーキングの上に建物を建てても、駐車台数は減らなかったどころか、バイク専門の駐車スペースまで確保できたそうです。
土地を有効活用して、売上を何倍にもする発想の柔らかさには舌を巻きました。

後日、担当者に当社のコインパーキングを見に来てもらいました。
いくつか「ここなら行ける」というところがあったのですが、計画は前には進んでいません。

店舗の空室リスクは高いという危惧があります。
また、コインパーキングの上に建物を建ててしまうと、売りたい時に売れなくなるリスクもあります。
が、前に進まない一番の理由は、プランを前に進めようと思っても、何かしら目に見えないストップがかかることです。
今までこういう兆候を見逃してきて何度も痛い目に合っているので、今回は少し慎重なのです。



avant je mangeais à midi
maintenant je ne mange pas à midi

今天下大雨了,晚上来台風tái fēng了。