キャッシュ・フローを増やす

経営目標を「シェアの拡大」にするのではなく、また「売上」や「利益」の増加を目指すのでもない、全く新しい価値観で動き出そうとしています。
それはひと言で言うと「キャッシュ・フロー」の増加です。

自分一人で仕事をしていたり、あるいは少人数で仕事をしたりしていた時は、お金には不自由しなかったのに、事業や会社を大きくしていくごとに、キャッシュが常に不足がちになる現象があります。

帳簿上は黒字なのに手元には現金がなく、納税資金や運転資金を借入れする羽目に陥ることも往往にしてあります。
売上が伸びているのにキャッシュがないというのは、根本的なところで経営のやり方が間違っているのかもしれません。

中小企業の経営者は、圧倒的に営業出身者が多く、またそれ以外は技術畑出身で、財務や経理出身者は皆無に近いのではないかと感じます。
そうすると経営の数字に目が届かず「勘定合って銭足らず」や「戦闘に勝って、勝負に負ける」といったことがよく起こるのです。

クリーニング店の商売をしていた人が、スーパーからの誘いに乗り、スーパー内でクリーニングの取次店を展開することになりました。
瞬く間に10か所以上の取次店を出店することになったのですが、常に資金繰りのピンチが続いたそうです。

人件費や設備費が重くのしかかることになり、社長の仕事の大半が資金繰りの仕事となってしまいました。
苦渋の決断の結果、取次店を全部やめることにし、元のクリーニング店に戻ったのだのだそうです。

同時に「ありがとう」を商売のコンセプトにし、顔の見えるお客様に喜んでもらえる仕事を心掛けることにしました。
そうするとお客様も増え始め、また以前の繁盛店に復活したのだそうです。
もちろんキャッシュ・フロー的にもグンと楽になりました。

人件費が多くかかる労働集約型のビジネスは、これからの時代ちょっと苦しいのです。
売上から入金までの時間がかかるビジネスも資金繰り悪化の要因です。

その点、コインパーキングは非労働集約型の「ロボット産業」だし、売上即入金の究極のキャッシュ・フロービジネスでもあります。
と、コインパーキング・ビジネスの自画自賛
でもこれに油断せず「次の一手」を常に考えているところです。



Ich konnte dreimal morgens nicht mit meinem Hund spazieren gehen, weil es geregnet hat.
Mein Hund mag keinen Regen.