勉強の意味

フランス語や中国語などの初めて学ぶ言語は、そんなに早く進歩するものではありません。
例えば「入門コース」、「基礎コース」、「初級コース」などに分かれているのですが、私は同じコースを何度も繰り返して受講しています。
正直なところ、7,8回は繰り返さないと頭に入らないのです。

ところが先生の方は同じ先生に当たることが多いので、同じところを教えるのに飽きてしまうのです。
従ってテキストを無視して、レッスンの間、独自の会話をして、そこから実践的な言葉を教えていこうとする先生もいます。

よく先生が聞いてくる質問で「最近何をしましたか?」というのがあります。
比較的答えやすい質問ではあるのですが、私の答はいつも「仕事と勉強をしました」で終わってしまいます。
先生は「仕事と勉強のほかに何をしましたか?」と更に聞いてくるのですが、パッと答が浮かびません。
よく考えてみたらと、私は仕事と勉強しかしていないからです。

先日、税務調査があり「プライベートで使っている経費はどうしているか?」という質問を受けました。
これもよく考えてみると、私自身にプライベートと呼べる時間はほとんどないことに気づきました。
ゴルフも麻雀もカラオケもせず、飲みにも行きません。
要は仕事と勉強しかしていないのです。

語弊があるかもしれませんが、仕事は「いま稼ぐため」にし、勉強は「将来稼ぐため」にしているわけです。
ただし「仕事」も「勉強」も思いっきり楽しんでいるので、これらが趣味と言えば趣味になるのかもしれません。

今はコインパーキングがメインの事業となり、これで食べているわけですが、コインパーキングという商品に辿(たど)り着くまでには、多くの試行錯誤を繰り返しています。
事業化を検討した商品は10近くになるのではないでしょうか。
そのうちたった1つがものになり、あとは全部ボツになったわけです。

今後もその作業は繰り返していかなければならないと思っています。
本を読み、CDも聴き、専門誌も取り、そして展示会や「気になる場所」へ足を運ぶこともしていかなければならないでしょう。
多大な経費と時間とエネルギーをかけ、やっと次の「収益の柱」を見つけることができるのだと思います。