感情をコントロールする

ある地方都市で医療関係の仕事で大成功している人がいます。
年収は何と4億円!
別に東京でなくても4億円ぐらいは稼げるのですね。
私の友人がそこに月1回勉強(視察)に行っているのですが、一つのことに気がついたそうです。
その人はスタッフを決して怒らないとのこと。

要は感情のコントロールができるわけです。
どうも感情のコントロールと年収は大いに関係がありそうなのです。
上場企業の取締役(むろん社長も含みます)を何人か直接に知っていますが、この人たちに共通するのが「穏やか」ということ。
ガラッパチが通用するのは部長ぐらいまでであって、取締役になるにはジェントルマンでなければならないのです。

ジェントルマンの特徴は、やはり簡単にはキレないということ。
感情のコントロールができない人は上場企業の重役にはなれないのです。
私も若い時に比べれば10倍ぐらいキレなくなりました。
面白いことにキレなくなるほど年収も増していくのです。

元首相の竹下登は首相になるまで怒ったことがなかったそうです(首相になった時に1度だけ怒りました)。
田中角栄中曽根康弘は実行型のリーダーですが、竹下登は調整型のリーダーという気がします。
少なくとも調整型のリーダーの場合は感情のコントロールは必須条件のようです。

短い人生なのだから、怒っていては時間がもったいないのです。
怒ると魂も肉体も痛めます。
いいことは一つもないのだから、早々怒りからは離れるべきなのです。
ブッダの教えでも「貪・瞋・痴(とん・じん・ち)」は三毒と呼ばれています。
怒りは「瞋(じん)」。
怒りを放棄すれば人生が好転するのです。

大きな喜びだって、その場で爆発させるのではなく、体の中にため込んで小出しにして楽しむのがいいのかもしれません。
ちょっとメゲそうな時には、ためていた喜びを取り出して、それをまるで傷薬のように心のキズに塗っていけばいいのだと思うのです。

怒りにも喜びにも悲しみにもアッサリ対処できるようになれば一流人間です。
さまざまな感情に振り回されずに、やるべきことを淡々とやっていける人間になりたいものです。