上質な生活

「人の悪口を言わない」あるいは「自分の悪口も言わない」ことを実行するだけで、随分と上質の生活になってきます。
世の中には毒舌を吐かずにはいられない人というのがいるかもしれませんが、そういった人たちからは一目散に逃げ出すのが正解です。
逆に人の悪口を言わない人とは安心してお付き合いができます。

感情のコントロールもしたいですね。
感情に振り回されないのが「大人」であり、ジェントルマンということ。
例えば怒りに身を任せていると、心身ともにストレスが身を蝕(むしば)みます。
またいい人たちが自分のまわりからいなくなってしまいます。

怒りの対象が平気でピンピンしているのに、怒っている自分ばかりが苦しんでいるという情けない状況は断ち切った方がいいに決まっています。
イヤなことは頭の中から断捨離するに限ります。
これでまた上質の生活が一段アップ。

モノを思い切って捨てると、一挙に運気がアップします。
捨てるとスカッと気持ちがいいし「お気に入り」のモノばかりに囲まれるとモチベーションが上がります。
当社もゴールデンウィークやお盆休みや正月休みの前に大掃除を行いますが、この時に主に行うのが、会社の備品や書類を捨てること。

「毎回どうしてこんなに捨てるものがあるのだろう?」と不思議なくらい大量に処分します。
いかにスッキリと捨て去ることができたかによって、休み明けの仕事の流れが違ってくるような気もします。
モノや書類を捨てようとすると、必ずそれに抵抗する声が出てきます。
どうそれを説得するかも重要で、しっかりしたリーダーシップと信念がないとモノ一つ捨て去ることはできないのです。

余計な組織部分を長い時間かけて捨て去ることにより、今ではクルマ1台で社員旅行ができる小ささにまでに当社はなりました。
結果、朝礼も会議も日報も残業も「人の管理」もほとんどいらないようになり、同じことをするにしても省エネでいけるのです。

若い頃は「会社を大きくしなければならない」と思い込んでいたのに、そうでもないことに驚いています。
小さな組織だと、仕事は「競争」ではなく「協力」が中心となります。
職場を雰囲気のいい空間にするのは、最高の福利厚生だと思うのです。