アリババのジャック・マー

アリババは中国最大のEコマース(ネットでの商取引)ですが、上海や香港の株式市場をすっ飛ばして“いきなり”ニューヨーク市場に上場しました。
中国の若者にとっては一種の英雄であるに違いありません。
アリババグループの創業者はジャック・マーと言います。

ジャック・マーによると「小学校の重要な試験に2回落ちた。中学校の試験は3回失敗した。大学入試は3回落ちた」。
話はまだ続き「就職の応募は30回やって全部だめだった。警官の応募に5人受けて自分だけ落ちた。ケンタッキー・フライド・チキンが中国に進出してきたとき、25人中24人採用され、自分だけ落ちた。ハーバード大学は10回落ちた」(以上『週刊ダイヤモンド』より)。

今まで関心がなかったので、ジャック・マーという人のことについては、ほとんど何の知識もありませんでした。
断片的に知っていることと言えば、次のことぐらいです。
ネット取引の会社の創業者なのに、インターネットを見ることとメールを打つことぐらいしか出来ないこと。
英語の先生だったということ。
若い頃はケンカばかりしていたということ。

またアリババの株の3分の1を孫正義さんが持っていること。
ちなみに孫さんの出資した20億円が、今回の上場で5兆円(!)になりました。
ずっと以前にジャック・マーの写真を初めて見た時、私は「オモロイ顔してるなあ(失礼!)」という印象を抱いたのを覚えています。

週刊ダイヤモンドの記事からもう少し引用します。
「12〜13歳のときに突然英語が好きになった。しかし杭州には英語学校も英語の本もなかった。
私は9年間毎朝、杭州ホテルに行った。外国人旅行者が来るからだ。
そこで無料のガイドをやり、代わりに彼らは英語を教えてくれた。
その9年間で会った西洋からの旅行者たちが私の考えを変えた。彼らの話の全てが、学校や両親から教わってきたことと違っていたからだ」。

アリババは中国でのネット上の商取引を行うに当たり、独自の銀行まで作りました。
つまりその銀行に口座を持ち、ネットで購入する時そこにお金が入っていないと使えないような仕組みをこしらえたのです。
これならお金を取りはぐれることがありません。

ITやネットの世界は「怪物」が多いのですが、このジャック・マーという人物もまた”まぎれもない”怪物の一人です。