気持ちは後からついてくる

私は出来るだけ仕事や勉強を楽しもうと思っているのですが、それでもやり始めるまで、ちょっと億劫に感じる時があります。
あるいはその仕事自体を山のように大きなものととらえてしまい、なかなか手が出せないこともあります。
そんな時はまずやり始めてみることです。

先日も肉体労働8割の仕事があって、やり始めるまであまり気分が乗らなかったのですが「今日はほんのチョッピリ出来たらO.K.にしよう」と思って始めたら、案外スイスイと仕事が進んでいきました。
気分が乗るから体が動くのではなく、体が動くから気分が乗ってくるのですね。
「まずはやり始める!」というのは人生を左右するほどかなり重要な成功法則ではないかと感じています。

例えば「本を出版したい」という夢があるとします。
そのためにはどうするか?
まずはどこからでもいいから書き始めるべきなのです。
書いていかないと文字通り話になりません。
書いているうちにアイデアも湧いてくるわけで、何もしないと何も出てこないのです。

何でも形から入るというのは極めて大事なことかもしれません。
形を作っていくと、気持ちは後からついてくるようです。
茶道などはまさに形から入っていきます。
不思議なことに形が様になると、内面の精神性も高まってくるのです。
スポーツや囲碁将棋のようなものでも、勝つための形があり、それらを修得していけば、明らかに勝つ確率が高まります。

「○○をしたい」と思ったら、まずはそのための服や道具を揃(そろ)えてしまうのが一番です。
形から入るわけです。
形を決めれば、ものごとの9割はすでに達成されたのも同じだという気もするのです。
最初の1歩を踏み出すエネルギーと、あとの999歩のエネルギーはほぼ同じとみていいのではないでしょうか。

頭の中で「あれもこれも」と勝手に悩んでいるから何も進まないのです。
まずはやり始めてみることです。
最初から大きく構えないことです。
山のように見えて二進も三進も(にっちもさっちも)いかない仕事でも、それを小さく分けて、その一つにまず取り掛かる気持ちでいけば、気楽に始められます。

気が重いのは、ひょっとしたら体が重いのかもしれません。
風邪を引いていたり、二日酔いだったりしては、やる気が起きません。
健康管理は基本中の基本。
睡眠や食事など体を十分にケアし、そして「まずは始めてみる」でドンドン夢を実現させていきたいと思うのです。