「やる気」の継続

ずっと以前に、賃貸管理業の団体の会報の編集長をやっていたことがあります。
業績のいい会社を選んで、その会社の社長をインタビューして回ったことがあるのですが、全員例外なく「仕事が趣味」と述べていたのが印象的でした。
やはり仕事が面白くないと、成功はむずかしいのでしょうね。

仕事に限らず、義務感だけでは長続きしないのです。
「やる気の継続」こそが成功の要諦だと思うのです。
勉強でもスポーツでも仕事でも、まずは「やる気」のスイッチが入って、それが長年にわたって続いてこそ成果が上がってくるのだと思います。

よく言われることに「1万時間の練習」というのがあります。
一つのことに1万時間を費やせば一流のレベルに達するというものです。
1万時間がどのようなものかというと、1日3時間費やして、それを10年間続けるといった感じです。
語学だってそれだけやればプロになれるのではないでしょうか。

やり始めるまでは気持ち的に“うだうだ”していても、やり出すと段々乗って来る経験は私も何度もしています。
ならばいかにスッと始めてしまうかがポイントとなるわけです。
やはり一番やりやすいところから始めるというのがいいのではないでしょうか。
自分の好きなところ、得意なところから始めるわけです。

山のように大きな仕事でも、小さく区切って、まずはカジッてみることです。
気が重い仕事は2回に分けると1回分の負担感が少なくなり、気軽に始めることができます。
2回でも大きければ3回に分けてもいいし、5回でも10回でもいいわけです。

やり始めて時間が経つと、やはり疲れたり飽きたりしてきます。
そんな時は休憩してもいいのですが、全く種類の違うことを始めるのも一つの手です。
数学に飽きたら英語を始め、社会に倦(う)んだら理科を始めるようなものです。
私もたまに、本を途中まで読み、そのままにしておき次の本を読み始めることがあります。
数冊併読し、最後には全部読み終えているといった手法を使うことがあります。