ホテルで仕事する

東京ビッグサイトで毎年催されている賃貸住宅フェアに行ってきました。
今年で20回目だそうですが、多分そのうちの18回くらいは見に行ったのではないかと思います。
最初の頃は日帰りだったのですが、最近は1泊しています。

今年も1泊し、2日間見学に行くつもりだったのですが、見学は初日だけにして、2日目はホテルを1歩も出ずに、部屋で仕事や読書をすることにしました。
チェックアウトは12時なのですが、それを14時まで延ばし(むろん別料金)、部屋の机に向かってデスクワークをこなしました。

よく作家が「ホテルに閉じこもって文章を書く」という話を聞きますが、そのような状態です。
一流のシティホテルに泊まったので、疲れたらコーヒーも飲みに行けるし(ルームサービスだって頼めます)、サウナにだって入れます。
しかし朝食以外は部屋を出ず、ひたすらデスクワークをしておりました。

私は脳を極限まで使うと、急速に眠くなる傾向があります。
いつものように早朝に起きたのですが、午前中に何と2回も寝ました。
ホテルなんて非日常的な空間なので、もっと時間がゆっくり過ぎるのかと思っていたら、午後2時まであっという間でありました。

読んだ本は2日間で8冊くらい。
そんなにスゴイというほどでもありません。
あとは賃貸住宅フェアでもらった山のようなチラシやパンフレットに目を通したり、ブログを書いたりしていました。
たまっていた仕事も結構片付けました。
今後は忙しくなりすぎたら、ホテルにこもって仕事をしてもいいかもしれないと思いました。

私には寄るべき会社があるし、現役で仕事もしなければいけないからいいけれど、これがもしリタイアしてホテルなどに泊まっていたら、間違いなくウツになっているに違いないと、ホテルに滞在しながら思いました。
深刻なウツになることを思えば、仕事上の多少の困難やトラブルなんてカワイイものです。

若い頃から仕事一本で来た人が、後継者に会社を譲って以降、ウツになってしまった例を知っています。
ソニーの取締役をやった人の本を読んだのですが、知人の大成功したアメリカのビジネスパーソンたちは若くしてリタイアし、そのあとキッチリと皆ウツになっていたそうです。

わが国では天照大神(アマテラスおおみかみ)だって機(はた)を織って働いておられました。
働くことは素晴らしいことなのです。
これに対しアダムとイブはエデンの園を追放され、働かなければならなくなりました。
聖書的な考え方では、働くことは罰なのです。

会社を必要以上に大きくするから、自分が年いった時に「老害」となってしまうのです。
不労所得の元を作らないから、いつまでも人海戦術でアタフタと働かなければいけないのです。
生涯働ける会社が世の中に一つくらいあってもおかしくないと思うのですが、いかがでしょうか?