株式投資

株式投資を始めて痛感しているのは、やはり勉強しないと損ばかりするということです。
訳も分からないままに投資している間は、ちょっと値下がりすれば狼狽売りし、キャピタルゲインならぬキャピタルロスを出してしまいます。

私はまだ株の本は50冊くらいしか読んでいないと思うのですが、キャピタルゲイン狙いの場合、一番大事なことは「損切り」だと、ほぼすべての本が主張しています。
自分の思惑が外れた時、さっさと損切りできるかどうかが株で成功するかどうかの分岐点なのかもしれません。

でもそんなことができるのは10人に1人くらいの割合。
だからこそ10人中9人が株で損することになるのだと思います。

いま日本の株のうち7割を日本の個人や法人が持っているとのことですが、売買される株に限ってみると7割が外資によって取引されているのだそうです。
ということは、外資がどういう株を好み、どういうタイミングで売却していくのかを研究すれば儲かるのかもしれません。

しかし本業を持っている個人がそこまでできるでしょうか?
時間的に不可能です。
だからキャピタルゲイン狙いの株式投資は最初からやらないに越したことはないのです。
本業を持ったマトモな個人がやるべき投資は配当利回りを得ながらの長期投資。

今なら配当利回りが3%を超える優良株がいっぱいあります。
長期保有の間に倒産されては株券が紙くずになってしまうので、やはり有利子負債(借入れ)が実質ゼロの会社を選ぶべきでしょう。

「株は一度買ったら10年間は売らない」くらいのつもりで持っているのが一番いいかもしれません。
昔、松下電器の株を買って持っておいたら2,000倍になったというケースもあります。
今は新日鉄と合併し「新日鉄住金」になっていますが、住友金属の株を41円の時に買った人がいて、それが700円にまでなったとのこと。

長谷工だって6,7年前には100円を切っていたことがあります。
それが今は800円を超えているわけで、何も新興の小型株ばかりが何倍もの値上がりをするというわけではないのです。
しかしながら老舗の会社の株が思いっきり売り込まれたときに買うのはとても勇気がいるのは間違いありません。

不動産や株は持っているだけで、その所有者の努力や才能とは関係なく値上がりしていくという性質があります。
それが資本主義の威力なのです(むろん逆の場合も当然あります)。
本業は本業でシッカリとこなし、不動産には思い存分働いてもらい、また株には思い切り成長してもらうという考え方で、大筋間違いないと思うのです。