FIRE

「FIRE」という言葉があります。

 

「Financial Independence, Retire Early」の略で、経済的に自立し、早期リタイアを実現することです。

 

私は「経済的自立」には大いに賛同するのですが、「早期リタイア」には違和感があります。

 

仮に40歳でリタイアして、あと何をして人生100年時代に向かうのでしょうか?

 

私には「退屈」や「虚しさ」といった言葉しか思い浮かびません。

 

SONYの取締役をしていた人が本に書いていたのですが、現役時代に知り合いだった外国人ビジネスマン(主にアメリカ人)がFIREを実現し、自由気ままに生活しているのかと思っていたら、みんな鬱(うつ)になっていたとのこと。

 

働ける年代に働かないのは、宇宙の法則から言っても不自然ということなのでしょう。

 

経済的な束縛から自由になって、自分の好きな仕事をしたり、あるいは満足できる仕事に変えてみたりするのが正解だと思うのです。

 

「随所に主となる」という禅の言葉があります。

 

経済的に自立し、随所に主となるならば、サラリーマンであっても、自営業であっても、自分が納得できる、本当にいい仕事をやっていけると思うのです。

 

日本では天照大神が自ら機(はた)を織って働いておられました。

 

それに対しアダムとイブは罰として働かなくてはならなくなりました。

 

仕事に対する概念が全然違うわけです。

 

私は無論「1日も休まず」に「一生働く」予定です。