伊勢参拝「逆転ホームラン」へ

昨年の10月に伊勢神宮での式年遷宮がありました。
その次の月の11月から毎月参拝に行こうと思い立ち、それが続いています。
しかしながら何ら霊的なインスピレーションを得るわけでもないのに、ムダなことをしているのではないかという疑問が心の片隅にありました。
毎月ではなく、半年に1度でもいいのではないかと行く気持ちも多少ありました。

信仰の根本のところが問われているわけです。
キリスト教なら聖書があるので、それを読むことにより「知的」に信仰に入っていけるかもしれません。
しかし神道は自分で体感するしか方法がないのです。
そしてその体感のところが、私にはもう一つピンと来ないのです。

伊勢神宮内宮(ないくう)のすぐ近くにある神社会館というホテルに宿泊し、次の日の朝早くお参りすることにしました。
朝、窓を開けると、外は凛とした“とても”爽(さわ)やかな空気が漂っていました。
その空気に誘われるように急いで支度(したく)し、内宮へ向かいました。

それにしても何と清々(すがすが)しい雰囲気なのでしょう。
伊勢神宮の参道をオンドリがメンドリを4羽ほど引き連れて歩いていました。
昼間ではけっして見られない光景です。
伊勢神宮というのは、一つの大きな森なのですね。
小鳥たちの声がアチコチで聞こえ、まるで森林浴のようで、実に心地いいのです。
信仰のことは別にしても、もうこれだけで来た値打ちがったと思いました。

早朝の伊勢神宮では、プロのカメラマンやテレビクルーを時たま見かけます。
また観光客でないプロの宗教家が参拝していることもあります。
森林浴を存分に楽しんだあと正宮へ。
階段の下から神殿を見上げた時、何て美しいフォームなんだろうと、ちょっと感動しました。
ここで終わりではありません。
あすに続きます。