健康第一

「健康第一」は間違いがないのですが、だんだんと「健康がすべて」の年代に突入していこうとしています。
私は生涯現役を目指しているので、仕事をしないわけにはいかないのですが、むしろ仕事をすることが健康にプラスになると思っています。
「適度に頭を使う」ではなく「高度に頭を使う」べきだと思っているのですが、還暦を過ぎると嫌な仕事はもうしなくていいので(と勝手に決めています)、いくら仕事をしてもストレスはゼロなのです。

鍵山秀三郎先生と38歳の時に出会ってから、もう20数年間掃除をし続けているので、マメに体を動かすことにも慣れています。
鍵山流は半端ではなく、1日2時間は掃除に費やします。
近くのフィットネスクラブが早朝から営業を行っているのですが、オープンの前から掃除をしている人がいます(いわゆる「掃除のおばさん」です)。
その人の動きを見ていると、ガラスを磨くのでも全身を使い、フィットネスクラブに行くより、よっぽど運動になっているのではないかと感じるほどです。

体は食べたものによって成り立っているのも事実で、ならば体にいいものを食べたいものです。
食事が荒(すさ)むと心が荒れます。
当然、生活も乱れます。
生活が乱れると「いい人生」になりようがありません。
ということは、食事は人生にとって相当重要な位置を占めていると言っても過言ではないわけです。

ならばどういうものを食べると体にいいのか?
これは日本人なら簡単に分かることで、要は和食がベストなのです。
和食を形作ってきた先人たちに、心から敬意を表したいと思うのです。

今まで1日3食をキチンと食べるのが体に良いことだと思い込んできました。
が、50歳過ぎたら1日3食は多すぎるのではないかと感じるのです。
私は今1日2食なのですが、これで十分だし、空腹感を感じることもそんなにありません。
ひょっとしたら1日1食が正解ではないかとすら思うぐらいです。

ただし天照大神(アマテラスおおみかみ)は1日2食でいらっしゃるので、1日2食でいいのかもしれないとも思います。
伊勢神宮では神官たちが禊(みそぎ)をした後、1日2回天照大神がお召しになる食事を作ります。
この作業は「日別朝夕大御饌祭(ひごとあさゆう・おおみけさい)」という神事でもあり、2,000年近く1日も休まず続けられているのは驚異でもあります。