リラックス全開

「リラックス」と「だらけ」は全く違ったものです。
休んでいるから「リラックス」だとは限りません。
自分が一番リラックスしている時はいつだろうと考えると、休んでいる時ではなく、好きな仕事や読書をしている時だと気がつきました。

好きな仕事や読書をしている時は、頭も体も完全にリラックスしています。
それでいて最高に能力が発揮できるのです。
逆に“だらけた”格好でテレビなどを見ている時は、脳や体の休息にもならず、むしろ脳などは委縮しているのではないでしょうか。

還暦を昨年迎えたわけですが、ここに来て自分が定年のない立場であることを、これほどありがたく思ったことはありません。
なにせ一生働けるわけですから。
仕事を心底楽しめたら、趣味などいらないとすら思えてしまいます。

趣味は仕事からの逃避ではなく、人間の器を大きくするためのものだと思います。
趣味でも一流のレベルになると、素晴らしい世界が広がっているのは間違いありません。
本業に打ち込むのは当然のことですが、レベルの高い趣味の世界からも大いに学びや気づきを勝ち得たいとも思うのです。

私の趣味は一応「読書」と「海外旅行」と「神社めぐり」ですが、仕事と趣味のどちらを優先させるかは、私の中で混沌としています。
読書は私にとって「本筋の本筋」。
気持ち的には仕事よりも優先順位が上なのです。
海外旅行だって単に遊びという感じではなく、視野を広めるための自己投資という感覚です。
従って私の海外旅行はリゾート地でノンビリするといったパターンは極めて少ないのです。

神社巡りに至っては「信仰」の分野なので、私にとって極めて重要なものとなります。
観光の一環としての神社仏閣巡りとは明らかに一線を画(かく)しています。
伊勢神宮に毎月参拝に行き出したのですが、行く前日から心身ともに禊(みそぎ)を行う感覚です。

要は仕事も趣味も自己を高く広くするために行うわけです。
と書けば、いかにもストイックで堅苦しい感じがしますが、実のところ仕事も趣味も心底楽しんでおります。
「楽しくなければ続かない」というのも、また真実であります。